東西精神文化の融合を目指す研究を目的として、長野宇平治により設計された大倉山精神文化研究所、ギリシャより1000年も前のミケーネ文明の建築を取り入れた特異な様式となっている。
産經新聞に書評を書きました。 『小さな家の思想』長尾重武著、文春文庫 著者はもともと、イタリア・ルネッサンス建築の研究者でしたが、日本に研究の軸足を移していたとは意外でした。 鴨長明の『方丈記』を読み解き、そこに描かれれいる小さな家「方丈庵」の実態を解明してゆく、さすが、建築史研究者の鋭く、分かりやすい分析は興味深い。...
東京・丸ノ内で学ぶ日本の近代建築
三菱1号館から東京海上日動ビルまで
日生劇場の入るこのビルは、1階をピロティにして開放し、外壁は全面石張りで、装飾的な開口部を散りばめている。贅を尽くした劇場は村野藤吾の最高傑作である。
東日本大震災の10年後の様子を見てきた。
女川、気仙沼、越前高田、大船渡であった。
25日 5月 2019
熊本城二の丸公園で、熊本城と対峙するように公園の西端に静かに佇む美術館は、手慣れた打ち込みタイルで覆われ、大きなホールを持った、前川國男晩年の傑作である。
06日 4月 2019
明治5年創立という歴史を誇るミッションスクールがいま創設以来の大改革に挑んでいる。その建築を荷なうのが、2度の日本建築大賞を受賞した小堀哲夫。それは大学の常識をことごとく覆す極めて大胆な試みだった。
28日 2月 2019
高崎の誇る群馬交響楽団、その拠点として作られた群馬音楽センターの現状を見てきた。アントニン・レーモンドの設計した珍しい折板構造の音楽堂は健在だった。
09日 11月 2018
ガウディのグエル公園は、文句なしにだれでも楽しめる。陶片のモザイクがいくらでも楽しめるし、すべてが波打つような曲線で覆われている。ガウディらしさ満載である。100年前の建築がこんな状態で残っているなんて奇跡だ。
28日 9月 2018
前川国男の代表作。打ち込みタイル、エスプラナードなど、円熟期の前川の技法が出そろったのがこの作品。都市と建築の融合という生涯のテーマが最も大胆な解決に向けて追求され見事にここに結実している。