丸の内は三菱1社に広大な敷地を払い下げたことから始まった。
1社の所有、設計のため、統一した街ができる反面、単調な街になる危険性がある。多様性をいかにして作り出すことができるか問われている。
何も条件を示されず、思ったように造ってください、と依頼された建築。
思う存分腕を振るった建築は傑作になったか。
東京・丸ノ内で学ぶ日本の近代建築
三菱1号館から東京海上日動ビルまで
左は本館、右は別館。 全面が彫りの深いルーバーで覆われている。 ルーバーはアルミの鋳物でできており、直射日光を遮り、適度な明るさを室内に届ける働きをしている。
前川國男の設計による唯一の超高層ビル、金属とガラスのビル群の中にあって、全面赤いタイルを打ち込んだ重厚な異色のビル。周りに豊かな広場を公開して都市の中にあるべき姿を示した画期的なデザイン。
日生劇場の入るこのビルは、1階をピロティにして開放し、外壁は全面石張りで、装飾的な開口部を散りばめている。贅を尽くした劇場は村野藤吾の最高傑作である。
18日 12月 2021
ブログ「近代建築の楽しみ」をベースに、全編書き下ろしの本です。楽しく読みやすい、写真も満載の本です。
東日本大震災の10年後の様子を見てきた。
女川、気仙沼、越前高田、大船渡であった。
22日 11月 2020
白井晟一の公共建築は珍しい。渋谷区立美術館という公共の建築に個性的な建築家白井晟一が起用された極めて珍しい建築だ。そこには大変興味深い物語が埋め込まれていた。
18日 6月 2020
高崎の井上工業の社長井上房一郎はレーモンドの了承を得て、レーモンドの自邸をそのままコピーして高崎の自邸として建てた。東西を逆にしたほかはまったく同じものが残って公開されている。