東西精神文化の融合を目指す研究を目的として、長野宇平治により設計された大倉山精神文化研究所、ギリシャより1000年も前のミケーネ文明の建築を取り入れた特異な様式となっている。
様式建築の最後の花。西洋建築を学び習得し、自分の力で作り上げた最高傑作。
近代建築の理解を深めるため、戦後近代建築の巨匠、前川國男と丹下健三を対比してみよう。
戦後の近代建築を代表する前川國男と丹下健三。二人の比較によってその特徴を、そして、日本の近代建築の本質を考える。
岩手銀行赤レンガ館 設計:辰野葛西建築設計事務所 1911(明治44)年
宮城県美術館 設計:前川國男 1981(昭和56)年 宮城県仙台市 佐藤忠良記念館 設計:大宇根弘司 1990(平成2)年 宮城県仙台市
産經新聞に書評を書きました。 『小さな家の思想』長尾重武著、文春文庫 著者はもともと、イタリア・ルネッサンス建築の研究者でしたが、日本に研究の軸足を移していたとは意外でした。 鴨長明の『方丈記』を読み解き、そこに描かれれいる小さな家「方丈庵」の実態を解明してゆく、さすが、建築史研究者の鋭く、分かりやすい分析は興味深い。...
「近代建築と市民の会」が発足しました。 とりあえず、第1回目の講演会が上記の「上野・東京文化会館で学ぶ前川國男建築」となります。 申し訳ありませんが、満席となり、予約は終わりました。 今後も2から3ヶ月に1回のペースで講演会を続ける予定です。
丸の内には、その場所柄、単なるオフィスビルとは異なる、企業や団体、公共施設の顔となる格調の高い建築もある。 しかし、それらは、いろいろな運命をたどった。 大切に保存されたものもあるが、取り壊されたものもあり、部分的に保存されたものもある。そこには、企業の建築に対する認識の相違がはっきりと現れている。
丸の内は三菱1社に広大な敷地を払い下げたことから始まった。
1社の所有、設計のため、統一した街ができる反面、単調な街になる危険性がある。多様性をいかにして作り出すことができるか問われている。