丸の内には、その場所柄、単なるオフィスビルとは異なる、企業や団体、公共施設の顔となる格調の高い建築もある。 しかし、それらは、いろいろな運命をたどった。 大切に保存されたものもあるが、取り壊されたものもあり、部分的に保存されたものもある。そこには、企業の建築に対する認識の相違がはっきりと現れている。
丸の内は三菱1社に広大な敷地を払い下げたことから始まった。
1社の所有、設計のため、統一した街ができる反面、単調な街になる危険性がある。多様性をいかにして作り出すことができるか問われている。
東京・丸ノ内で学ぶ日本の近代建築
三菱1号館から東京海上日動ビルまで