2012年

5月

01日

真壁伝承館の驚き

真壁伝承館
真壁伝承館

設計:設計組織ADH(渡邊真理+木下庸子)

真壁伝承館正面
真壁伝承館正面

蔵の多い古い街の中に出現した不思議な建築。

まわりの建築に違和感なく溶け込んでいるが、どこか新しい。

裏面からみた劇場部分
裏面からみた劇場部分

劇場の大きなヴォリュームが分割されて、大きさも、色、形などが周囲の蔵づくりの街に無理なく調和している。

中庭、右が図書館
中庭、右が図書館

ほどよい中庭。図書館と劇場に挟まれて台形をしている。

図書館は白く、劇場は黒い。全て蔵づくりのような雰囲気だ。

それにしても、この自由な窓の配置はどう考えたらいいのか。

いったい、構造はどうなっているのだろうか。

図書館2階閲覧室
図書館2階閲覧室
図書館吹き抜け部分
図書館吹き抜け部分

図書館の内部はあくまでも白く、明るい。

いったい、構造はどうなっているのだろう。

じつは、このあと、工事中のビデオを見て、驚いた。

なんと、この建築、鉄板で出来ているのだ。

リブ付きの2階分の鉄板を、工場から運び、現場ではそれを立ち上げ、繋いでいったものだ。実にシンプルな構造だった。これで、自由な窓の理由が判明した。白壁のような外壁は鉄板に塗装したものだった。

建築における鉄材の可能性に新しい局面を切り開いた意欲的な作品だ。

日本建築学会賞:作品賞受賞

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コメント: 1
  • #1

    かんてつ (木曜日, 04 9月 2014 09:29)

    リフレッシュさせていただいてます。
    構造を担うような梁、柱が見えせんが、鉄パネルでもってるんでしょうか?
    古いながらも新鮮、窓の不規則配置は和み感もかもし出しているようです。

案内する人

 

宮武先生

(江武大学建築学科の教授、建築史専攻)

 「私が近代建築の筋道を解説します。」

 

東郷さん

(建築家、宮武先生と同級生。)

「私が建築家たちの本音を教えましょう。」

 

恵美ちゃん

(江武大学の文学部の学生。)

「私が日頃抱いている疑問を建築の専門家にぶつけて近代建築の真相に迫ります。」

 

■写真使用可。ただし出典「近代建築の楽しみ」明記のこと。