2013年

5月

29日

戸隠を歩く:水芭蕉の咲く林編

戸隠の中社から奥社の周辺にはいたるところ水芭蕉の咲く湿原が広がっていた。

連休後半であったが、ちょうど見頃であった。

林、湿原、そして水芭蕉。戸隠山の山麓は水芭蕉の宝庫だった。

湿原の中に伸びる木道。遊歩道はよく整備されていた。戸隠へ行ったらこんな道を歩こう。

中社から15分ほどで静かな「小鳥池」にくることができる。池のまわりを一周する遊歩道がある。たしかに小鳥の声がさかんに聞こえてきた。小鳥の多いところだ。木の間がくれに戸隠山が見える。

静かで、神秘的なところだ。

鏡池の水辺
鏡池の水辺

さらに30〜40分歩くと「鏡池」にでる。最高の戸隠山のビューポイントだ。戸隠山の岩壁がこれだけスッキリと見える場所はない。

戸隠の周辺では、昔はどこからでも戸隠山が見えたらしいが、カラマツをいたるところに植えたため、それが育って、山が見えなくなってしまったそうだ。

このため、鏡池には常にカメラマンや画家たちが集まる絶好の撮影ポイントになっている。

ここは最高の眺望地点なのだが、最近、池の手前にモミノキを植えだした。次第にそれが育って眺望を遮りはじめた。しかも左の木は上部を切られてさらに醜くなり、手前からは写真を撮れなくなってしまった。

なんのためにこんなことをするのか、まったく理解に苦しむ。

池の手前に植えたモミノキはすべて切り倒すべきだ。

長野県は世界に誇る景観をもっているが、その価値を分かっているのだろうか。

カタクリが道辺に惜しげもなく咲いている。

ちいさな美しい池。念仏池だ。

道辺にはキクザキイチゲが咲き誇っている。

戸隠を歩いていると、肝心の戸隠山がなかなか見えないので、次第に欲求不満になってくる。戸隠山がすっきりと見える場所はどこか、やはり奥社を中において対面するスキー場のある怪無山(けなしやま)が一番らしい。

しかし、スキーシーズン以外はリフトが動いていない。したがってスキー場を徒歩で登るしかないらしい。

というわけで、いよいよ中社スキー場から怪無山(けなしやま)を目指して登りはじめる。

急なゲレンデに平行してジグザクの上り道がある。なかなかきつい登りだ。

急斜面に生えたカラマツの向こうに雪を載せた北アルプスが見えてきた。

連休後半でも、カラマツはまだ芽吹いていない。

登るにしたがって、戸隠山の岩肌がぐんぐん眼前に迫ってきた。

怪無山(けなしやま)の山頂からは戸隠山から北アルプスまで、見事な眺望が広がっていた。

文句なしに戸隠一の絶景、最高のビューポイントだ。

こんな素晴らしい場所が、まったく放置されている。

眼下の奥社には参拝する観光客が連なっているが、そのまま帰ることになる。

リフトがあるのにスキーシーズン以外は取り外してしまうらしい。

リフトを動かして、怪無山にコーヒーショップかレストランを開けば、世界に類を見ない最高の観光スポットができると思うのだが。

北アルプスを望む絶景だ。

怪無山頂上の光景。登り道でも、頂上でも、下り道でも人に会う事はなかった。

気持ちよかったが、もったいない。

やはり、長野県は、世界一の観光資源を生かしていないのではないか。と思わざるを得ない。

案内する人

 

宮武先生

(江武大学建築学科の教授、建築史専攻)

 「私が近代建築の筋道を解説します。」

 

東郷さん

(建築家、宮武先生と同級生。)

「私が建築家たちの本音を教えましょう。」

 

恵美ちゃん

(江武大学の文学部の学生。)

「私が日頃抱いている疑問を建築の専門家にぶつけて近代建築の真相に迫ります。」

 

■写真使用可。ただし出典「近代建築の楽しみ」明記のこと。