ヤナギのある町並。なにやら風情のある商店街だ。
店は骨董店らしい。屋根に草が繁っているぞ。後ろの建物もなんだか不思議だ。
中は、近代建築だ。外側の印象とはまるで違うモダニズムだ。しかも非常にシャープだ。切れ味がいいぞ。
おお!エントランスの大階段。柱のイラストがすごい。コンクリートの柱が樹になっているじゃないか。面白いぞ。
登ってゆくと、中庭を囲んだ廻廊になっていた。廻廊は緩やかな斜路になっている。廻りは小さな店がいっぱい。ここはソウル中心部インサドンの真ん中だけあって、文房具、骨董など小物を中心としてあらゆる店が沢山入っている。
中庭を囲んだショッピングモールになっていたんだ。廻廊が全て斜路、なんだか原宿の「表参道ヒルズ」と似ているなあ。もっとも表参道は全部地下に埋められているのに対して、ここは地上だ。明るくきもちがいい。
「表参道ヒルズ」の竣工は2006年1月、ここ「サムジキル」は2004年オープン。ここの方が2年早い。しかし、表参道は着工が2003年と工事期間が長いことを考えると、設計、着工はほぼ同時と見ていいのではないか。不思議な一致に驚く。
おお!最上階はまるで、山の小道だ。左側ガラスの中はコーヒーショップと書店がまざった店。おしゃれだなあ。自然がこんなに入り込んでいるとは。
おや、屋上に出たぞ。屋台がある。なかなか楽しそうだ。なかなかよく出来ているではないか。満足、満足。
エレベーターで一気に下へ降りる。裏口がここだ。この建物の名前が書いてある。ハングルは読めないが、英語でssamziegil「サムジキル」というらしい。中庭の屋台が見えている。
見上げると、おお!黒い煉瓦の大きな壁。城壁のようだ。この建築は色んな顔をもっているぞ。伝統と近代とさらに自然指向だ。なかなかやるではないか。
今回はちょっと日本を離れてみた。ソウルにもなかなか興味深い建築があった。感心した。
この「サムジキル」というショッピングモール、設計者は延世大学のチェ・ムンギュ教授だと、友人の朴賛弼氏が教えてくれた。
仁寺洞(インサドン)のメインストリートの中ほどにある。
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七誌 (月曜日, 07 4月 2014 15:19)
着工時期が2003年で2006年に完成、表参道ヒルズが2008年
これは偶然ではなく単にパクリじゃないですかね。
オマージュといえば聞こえはいいでしょうが、着工時の設計図を元にアレンジして先に完成させただけでしょう。